« 悩ましい季節になってきました | トップページ | 『きつねのはなし』読了 »

『鬼の跫音』読了



「私たちの心は壊れてなんかいない」  (『鬼の跫音』より「冬の鬼」)

かなり以前に購入はしていたのですが、未読棚に入ったままに
なっていたものです。
道尾秀介さんの作品は初めてです。
いろいろと作品が評判になっていることは知っていたのですが、
なんとなく読まないままでいました。
なぜこの本を買ったかは記憶が曖昧ですが、初めて読む作家さんの
作品なので、長編で躓いたら辛いと思って短編を選んだような気がします。

日常に潜む狂気をテーマにした連作短編で、すべてのお話に
象徴的に鴉が登場します。
帯にもあるように、心の中に生まれた鬼達のお話です。
現実離れしたような不思議な感じがするかと思うと、
酷く現実的で残酷な面がふいっと顔を覗かせてドキリとさせられます。

全体的にザラリとした肌触りがして、読んでいる間はなんとなく落ち着かない
気持ちにさせられます。
自分も《跫音》を聞いてしまうような気がするからかもしれません。

|

« 悩ましい季節になってきました | トップページ | 『きつねのはなし』読了 »

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130455/49377525

この記事へのトラックバック一覧です: 『鬼の跫音』読了:

« 悩ましい季節になってきました | トップページ | 『きつねのはなし』読了 »