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『クリスマス・プレゼント』読了

『クリスマスプレゼント』読了

「それにしても、つらい体験でしたね。うるさくつきまとっていた
 モンスターから解放されて、いまはさぞほっとしているでしょう。」
グウェンはふいに奇妙な笑い声を漏らすと、カメラをまっすぐに
見据えて答えた。
「ええ、それはもう」 ― 『ひざまずく兵士』(『クリスマス・プレゼント』より)

ジェフリー・ディーヴァーの短編集です。
実はこの短編集は途中まで読んで一度投げ出したものです。
リンカーン・ライムのシリーズは大好きで、どんどん読めていたし、
この短編集にもライムのシリーズが入っていたので手に取ったのでしたが、
なぜかその時は波長が合わず、半分ほど読んだところでまったく
進まなくなり、結局本棚に押し込んでそのままになっていました。
先日何を読もうかと未読棚を物色していて発見、再読となりました。

さて、再読してみて前回なぜ途中で投げ出したのか、と不思議に
なるほど一気に最後まで読めてしまいました。
どうも二番目に収録されている『ウィークエンダー』が苦手のようで、
今回もここでちょっと躓きかけましたが、そこを過ぎたら後はもう
ノンストップ。

とにかく帯にも書いてありますが、どんでん返しの連発で、
飽きることがありません。
楽しみにしていたライム・シリーズの『クリスマス・プレゼント』も
何事もなく静かに終わるように見せて、最後に思いっきり
ひっくり返されました。
『身代わり』『この世はすべてひとつの舞台』『被包含犯罪』
『宛名のないカード』『パインクリークの未亡人』『ひざまずく兵士』など、
とにかくどれも面白いです。

『身代わり』はラストに「やられた!」という感じになります。
『この世はすべてひとつの舞台』は珍しく時代物。私の大好きな
シェイクスピアが登場する上、彼の作品が上手にミステリーに
組み込まれています。
『被包含犯罪』はこれまた大好きな法廷ものです。緻密に論理と
証拠を積み上げても勝てそうもない裁判でのどんでん返しが痛快。
『宛名のないカード』は最後にさりげなく真相が投げかけられた時、
「ああ」と思わせられます。
『パインクリークの未亡人』はラストに仕掛けられている二重三重の
どんでん返しがたまりません。
ラストに示されるどんでん返しとそこに含まれている無邪気な残酷さが
恐ろしいのは『三角関係』と『ひざまずく兵士』。

他の作品もどれも面白いので、ディーヴァー作品を読んでみたいけれど、
いきなり長編はちょっと・・・と思う方にはお薦めかも。

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