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『つくもがみ貸します』読了

『つくもがみ貸します』読了

「出雲屋の古道具の中に、付喪神がいるのではないか。
 清次とお紅は、ある日そう結論を出した。出雲屋にある道具の幾つかは、
 確かに時々口をきくのだ。」(『利休鼠』)

大好きな「しゃばけシリーズ」の著者、畠中恵さんの作品です。

損料屋兼古道具屋の出雲屋では、今日も付喪神達が姦しくおしゃべりをしています。
出雲屋の清次とお紅(こう)は、付喪神達のおしゃべりを聞かぬ振りで耳を傾けて
います。付喪神達は噂好きでおせっかい。
出雲屋の周りで起こる道具達にまつわる不思議を清次・お紅と付喪神達が、
微妙な距離を保ちながら協力して解いていきます。
そして、付喪神達は清次とお紅の行く末にも興味津々です。
お紅が思い悩んでいる様子の「蘇芳」とは?清次の想いはお紅に届くのか?
不思議で楽しいお話です。

つくもがみ達と清次・お紅の遣り取りが楽しい作品でした。
お紅が自分でも掴みかねている気持ち。渋々ながらもお紅を助けずには
いられない清次のせつない想い。そこに不可思議な事件とが上手く絡み
合っていてとても楽しく読めました。
付喪神の存在を自然に肯定しているところは「しゃばけシリーズ」にも
共通していますが、お互いに一線を画していて直接の遣り取りはしない
というところが違っていて面白かったです。

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