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『告白』読了

『告白』読了

「すべてを水に流せるという復讐などありえないのだ、と気付きました。」(『告白』)

これも友達本です。

読後感はあまり良くないです。
最後のバッサリと切り捨てて終わる部分に突き放された感じがします。
作中では答えは出てこないので、読んだ側が考えでください、と。
正義とは何か?復讐は正当化されることなのか?

全てモノローグで書かれていますから、語り手が変われば視点が変わり、感じ方が変わっていきます。
事件に関わりのない第三者的な視点が全く書かれていません。
モノローグで登場人物それぞれが語ってはいますが、それが果たして真実なのか、嘘なのか、都合の悪いところは隠されているのか分からないのです。

作中には、母と子の濃密で危うい距離感の関係が出てきます。母は子を想い、子は母を想う・・・単純なようですが、そこに、お互いの状況や感情などが加わることによって歪みが生じていきます。

ここまで歪んだ形で事態が進行することがあるとも思えませんが、学校、家族というそれぞれの閉ざされた空間で暴走していくことの怖さを感じました。

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