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2010年7月

『孔雀狂想曲』読了

『孔雀狂想曲』読了

「下見の段階で、というよりは一目見た途端に、私はドールを競り落とすことを
 決めてしまったのである。これは殆ど恋情といって良いかもしれない。物言わぬ
 ドールが、わたしに確かに囁きかけたのだ。
 「わたしの所有者はあなたに決めた」
 と。』 (『人形転生』)

またまた友達本。

北森さんの描く骨董の世界を舞台にした話、大好きです。
特に最後のお話『人形転生』は、ドキドキするくらい感情的に分かる部分があります。

だからこそ超有名ドールコレクターの人が行った行為が、ドールの元の持ち主に
とっても、またドール自身にとってもどれほど残酷なことであったかを強く感じます。
決して明るいお話ではないのですが、なんだか好きです。

骨董屋仲間で取引の話をしたりする時はかなり鋭いのに、アルバイトの
安積にかかると、途端にちょっと情けない感じになってしまう越名さん。
そんな越名さんのファンになりました。

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『支那そば館の謎』読了

『支那そば館の謎』読了

「嘆息とともに「うっ、うまい」と漏れ出す言葉は、陳腐で平明で、濁りがなく、そしてほかに 代用できる表現を思い浮かべることのできない約束事でもあった。」(『居酒屋十兵衛』)

京都嵐山にある大悲閣の寺男として日々を過ごすアルマジロこと有馬次郎。
彼はある事情からこのお寺の住職に拾われ、ここで平穏な日々を過ごしている・・・
はずなのですが、好奇心旺盛な新聞記者折原けいが持ち込んでくる事件に
否応なく巻き込まれ、既に足を洗ったはずの過去の経歴を活かして謎を
解決していきます。

これも友達本。 久々の北森さん作品。面白かったです。
テンポ良く、どんどん読み進められます。
謎解きもさることながら、食いしん坊としては、美味しそうなものがたくさん登場する
のがなんとも言えず・・・。
主人公達が食べているお料理の美味しそうなこと。
ぜひともお相伴にあずかりたい!と思いながら読んでました(^^;)

謎解きは適度に複雑で難解過ぎず、読みやすかったです。
折原けいと途中から登場のムンちゃんが繰り広げる穴だらけの推理も楽しいです。
暗闇に紛れて犯人の前に忽然と現れる有馬次郎。そこだけは雰囲気が
必殺仕事人みたいです。

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久しぶりの雨模様

久しぶりの雨模様

久しぶりに朝から雨が降っています。
少し気温は下がったようですが、ものすごい湿度でベタベタです。
土曜日からはまたしばらくお天気の良い日が続くそうですが、
それはそれで結構たいへん。

今のところ、とんと蝉の声を聞かないので、なんだか不安に感じます。
日中家にいる家族に聞いてもまだ鳴いたのを聞いていないそうです。
毎年結構庭で羽化して鳴いているんですが・・・。

その代わりではありませんが、オナガ達の声が朝から響き渡ってます。
いつも3~4羽で連れ立っていて、うるさいくらいに鳴き交わしています。
オナガって、見た目からは想像も出来ないすごい声ですよね(^^;)

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『告白』読了

『告白』読了

「すべてを水に流せるという復讐などありえないのだ、と気付きました。」(『告白』)

これも友達本です。

読後感はあまり良くないです。
最後のバッサリと切り捨てて終わる部分に突き放された感じがします。
作中では答えは出てこないので、読んだ側が考えでください、と。
正義とは何か?復讐は正当化されることなのか?

全てモノローグで書かれていますから、語り手が変われば視点が変わり、感じ方が変わっていきます。
事件に関わりのない第三者的な視点が全く書かれていません。
モノローグで登場人物それぞれが語ってはいますが、それが果たして真実なのか、嘘なのか、都合の悪いところは隠されているのか分からないのです。

作中には、母と子の濃密で危うい距離感の関係が出てきます。母は子を想い、子は母を想う・・・単純なようですが、そこに、お互いの状況や感情などが加わることによって歪みが生じていきます。

ここまで歪んだ形で事態が進行することがあるとも思えませんが、学校、家族というそれぞれの閉ざされた空間で暴走していくことの怖さを感じました。

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今年も行ってきました。

年に一度のお楽しみ。
テディベアコンベンションへ行ってきました。

去年一緒に行った友人と今年も行ったのですが、プレビューで入って
一人でウロウロしてから一時間後に友人と合流、更に会場をウロついて、
いったん会場を後にしました。
その後友人と別れてから再び会場内へ・・・。
ほぼ一日中いた感じですね(^^;)

結局、楽しみにしていたミラクルさんのところの子(元気いっぱいで可愛いのです!)と
空飛ぶ小さなモモンガだけを連れ帰りました。
チーキーは何度も見に行ったのですが、決心が付かずに見送りました。
他にも魅力的なベア達が連れてって~と呼びかけている妄想(笑)に悩まされ、
思わずヨロヨロ~っとなりそうになったりもしましたが、何とか無事乗り切ることが
できました。

ミラクルさんのところのメロディー君には未練たっぷりだったのですけれど・・・(^^;)
ものすごく好みのお顔で、優しい佇まいなのです。
ご挨拶にブースにお伺いした時、まだ残っていたので、「もう一度抱かせて下さい」と
お願いして抱かせて貰いました。
そっとお返しした時にミラクルさんが冗談で「あらら、連れ帰って貰えなかったね~」
なんておっしゃったのを「いやいや、彼はきっとミラクルさんと離れたくないんですよ」
なんて冷静ぶってかわしましたが、心の中はもうぐらんぐらん揺れてしまって(笑)
素敵な人に巡り会うことを心から祈っています。

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こんな本を見つけました。

こんな本を見つけました。

先日、こんな本を見つけて、つい買ってしまいました。
書いた方はフランス人の方ですが、書いてある内容は、断捨離によく似ています。
やはり、シンプルライフの行き着くところは同じなのですね。
この著者の方は日本在住暦30年、しかも日本に興味を持ったきっかけが禅寺の庭に感動して、という方なので、日本では無理な外国仕様のライフスタイルが書いてある訳でもなく、日本人でも十分に納得して読むことのできる一冊です。


シーツを畳んだり、洗面をすませた後に洗面台を洗ったり、朝食用のシリアルの蓋をきちんと閉じて元の場所に戻したりしながら、このような小さな自己満足感を味わってみてください。これこそが大切にすべき、小さな秘密の楽しみなのです。(『シンプルに生きる』)

ここに書かれている〈自己満足感〉と〈小さな秘密の楽しみ〉という言葉、すごくよくわかります。今私が部屋を散らかさずにいるのは自己満足によるところが大きいです。朝起きて、仕事から帰って、部屋が散らかっていない、余分なものが出ていない空間を維持できているという自己満足。これって自分だけの小さな秘密の楽しみなのですが、断捨離生活をしていく上で結構大きなモチベーションだったりします。

今は、断捨離本の隣に並べて時折読み返しています。

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『わくらば日記』読了

『わくらば日記』読了

「姉さまが亡くなって、もう三十年以上が過ぎました。」(『追憶の虹』)

これも友人から借りた本の中の一冊。

優しく、切なく、哀しく、愛しい人々の日常が詰まった短編集です。
妹が、若くして亡くなった大好きな姉との思い出を語る形式で物語は進んでいきます。

謎解きでもあるのですが、それは姉さまこと鈴音(りんね)の不思議な力によって行われます。通常の謎解きとは違いますが、重要なのは謎解きそのものではなく、そこから浮かび上がってくる人々の営みです。
まだ子どもであった妹の、時には残酷とも思えるような視点や彼女には理解できない大人達の事情、大好きな姉さまを守りたい気持ち、それら全てを大きく包み込むような姉の優しさ。
昭和三十年代が舞台で、実際に目にしたことはないはずですが、ちょうど自分の親の世代だからでしょうか、不思議と懐かしい気持ちになります。

収録作品の中でも『流星のまたたき』の純粋で切ない優しさと哀しみが好きです。

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『配達赤ずきん』読了

『配達赤ずきん』読了

「島村はすっかり照れたように頭を掻き、「ナイショ」と小声で言った。
 そう答えるからには、すでに選んでいた次の本があるのだ。」
(『六冊目のメッセージ』)

友人から借りた本の中の一冊。

書店が舞台で書店員が主役のミステリです。読み口としてはかなり軽めで、スイスイと読めます。様々な本のことや書店の作業が題材となって日常の謎を紐解いていく内容になっているので、本好き、本屋さん好きの方は楽しめると思います。

事件の起こり方や謎解きそのものは何となく無理があるな~と思う部分もあるのですが、そこはデビュー作ですから、割り切ってしまえばそんなに気になりません。

四作目に収録されている『六冊目のメッセージ』が、なんだか可愛らしくて好きです。

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ノートとメモ帳が・・・

細々と断捨離を続けていますが、棚や引き出し、天袋から、出るは出るは、大量のノートやメモ帳が・・・(^^;)
目に付いたり雑誌で見たりして欲しい!と思い、手当たり次第無計画に購入していた頃の名残です。確かに文具は大好き(特にペンと紙もの)なのですが、改めてひとまとめにしてみると、自分でも呆れてしまうほどの数でした。

自宅で電話のメモに使うようにしたりしましたが、消費するのには相当な時間が掛かりそうなので、仕事で使えそうなメモ帳は会社へ持って行くことにしました。会社で人にメモを渡す時にも味気ない裏紙に書くよりは、お気に入りのメモ用紙の方が気分も良いですし(*^_^*)

会社での走り書きメモには、これまた埋もれていたノートを使用することにしました。
仕事関連の備忘録には決まったノートを使っているのですが、電話応対の際や人から言われたことをササッと走り書きでメモするのにもノートを使っているのです。

そこから必要なことは抜き出して仕事用のノートにまとめておきます。一見二度手間のようですが、書き写す時に頭の中が整理されるし、頼まれたことの再確認にもなるし、終わった後は記録にもなるので、私にとっては今のところベストなやり方です。

電話応対の際にも聞きながらメモ用にしているノートに走り書きしていきます。
そんなメモならその辺の裏紙でも良いというご意見もありそうですが、電話などの伝言メモを渡した後に、上司から「メモが見当たらない」「あの電話番号は?」などと聞かれたりすることもあり、そういう時に便利なのです。

こんな風に会社で使っているメモやノートも当分は買う必要がなさそうです。

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"Memoirs of a Geisha" 読了

"Memoirs of a Geisha" を読み終わりました。映画にもなったこの作品、洋書発売当時にノンフィクションではないか、と言われたりして話題になりました。興味があったので日本語訳が出たら読もうと思いながらそのままになっていましたが、Penguin Readers に入っていたので手に取りました。

ドキドキしました。主人公Sayuri の波瀾万丈の生涯と子どもの頃に一度だけ会ったことのあるたった一人の男性を想い続ける彼女の一途な気持ちが生き生きと描かれています。遊女と芸者の違いもちゃんと書かれていますし、祇園の様子等も細かく描写されていて、原作者は随分と研究したのだろうと思います。
Sayuri の旦那になりたいとずっと言い続けているNobu の気持ちを彼女は痛いほど分かっていますし、Nobu が旦那になれば彼女を大切にしてくれることも分かっています。けれど、Chairman への想いはどうしても捨てられず、かといって口に出すことも誰に打ち明けることも出来ないのです。ラブストーリーとしてはありがちですが、彼女の立場や環境がそれを面白くしています。

正直、映画には興味がなかったのですが、これを読んでぜひ観てみたいと思うようになりました。

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シンガポール土産

シンガポール土産
シンガポールに出張に行っていた会社の方からお土産をいただきました。
マーライオンのチョコとクッキーです。で、肝心のマーライオンの印象を聞いたら、垢落とし中でカバーが掛かっていて見られなかったんだそうです。残念。

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ラミーを買いました。

万年筆
右はペン先の微調整をしてもらったペリカンのコンコルド。そして、左はそれを引き取りに行った際についに手に入れてしまったラミーです。

コンコルドは、発売された時にはそんなに興味は無かったのに、去年あるきっかけで同じシリーズのボールペンに触れた時、「すごく良いかも!」と思ってしまったのが運のつき?でした(笑)
発売からかなり経っていたので手に入れるのはなかなか難しいだろうと思っていたところ、今年偶然に見つけることができました。
書き出しや書いている時にインクが途切れてしまうので、銀座の伊東屋で調整をお願いしていたのです。ペンクリニックのように目の前で調整をしてくださるという訳ではありませんが、お昼休みに頼みに行ってその日の夕方には引き取ることができました。インクは、ペリカンのターコイズを入れて使っています。

ラミーは…以前から気にはなっていたのですが、なんとなく今まで縁が無いままでした。
預けていた万年筆を待っている間、何気なく見ていて、このツヤ消しブラックのボディに惹かれてちょっと試し書きをしてみたら、すごく滑らかに書けたのでビックリ!堅そうなペン先なのでもっとカリカリした書き味なのかと思ったらそんなことはなくて、スルスルとインクの出てくる感じにすっかりはまってしまいました。手頃な値段が後押ししたことはもちろんなのですが(^^;)
EFのペン先ではさすがにカリカリ感が強く、ちょっとそれが苦手な私はFを選択。帰ってから早速色彩雫インクの〈 松露 〉を入れて使っています。

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The Moonstone 読了

The Moonstone やっと読み終わりました。今までのものに比べるとちょっと手こずった感じです。読んだ時に、場合によっては中身がするっと頭に入って来ず、同じ文章を読み返したりすることが時折ありました。 
子ども向けに書き直したものでもこの有様ですから、普通の洋書を読むなんていったいいつになることやら(^^;)

ヴィクトリア朝の雰囲気は大好きなのですが、現代アメリカものの The Brethren から急に時代が引き戻されたので、最初はちょっと冗長な感じがしてしまいました。事件の謎を解く探偵役の警察官は出てくるのですが、あまり出番は多くなく、私が今まで読んできた警察ものとも探偵ものとも違った感じがしました。最初期の長編推理小説だそうなので、そのせいかもしれません。
物語は前半と後半に分かれていて、前半はhead servantが、後半は様々な登場人物が交互に語り手となっています。登場人物それぞれの心の動きや行動を読み込んでいくと、思惑あり、駆け引きあり、隠し事ありで、なかなか面白かったです。

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至福の時

至福の時
昨日は、久しぶりのコンサートに行ってきました。

バッハ・コレギウム・ジヤパンの定期演奏会。仕事をが終わってからダッシュでオペラシティへ…。
大満足のひとときでした。

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