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2009年2月

『百年の誤読』読了

44804249461 1900年からのベストセラーを10年ごとに区切って著者二人が実際に読んだ感想を語り合う、対談形式の書評になっています。時折二人の毒舌に「そこまで言うか・・・」と辟易させられるところもありますが、全体としては楽しむことができました。

面白いのは、世間一般で名作、大作として紹介され認知されている作品にも容赦がないところです。二人が問題にしているのは、あくまで読んで面白いかどうか、楽しめたかどうか。どんなに名作と言われている作品でも、つまらないものはつまらない、と一刀両断してしまいます。もちろん、全てに賛成できるわけではありませんが、自分と同じ意見だったり、胸の内にあっても上手く表現できなかったことがスパッと言葉にされていると、思わず爆笑したり頷いたりしてしまいました。取り上げられている作品を既に読んでいると、更に面白さが増すと思います。

こういった書評本は面白いし、参考になったりするのでよく読みますが、ここまでブラックなのは初めてかもしれません(^_^;) 著者の豊崎氏があとがきで書いていますが、「読んでみなけりゃわからない」のです。書評というのはあくまで書評を書いている人の視点での評価であり、感想です。その作品を実際に読んだ人が思ったこと、感じたことこそが本当の意味での作品に対する評価なのだと思います。

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