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脱出しました。

浅見光彦シリーズを更に6冊読了しました。お正月休みから続いていた魔のサイクルからは、一応これにて脱出となりそうです。 

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『鄙の記憶』は珍しい二部構成でしたが、う~んちょっと強引さが目立ったかな、と思います。一部と二部が繋がらない訳ではないのですが、なんとなくどちらも宙に浮いてしまったような気がします。

『鐘』は前出の『箱庭』同様好きな作品です。真夜中に陰にこもって鳴る鐘の音から入る導入部分も、その後の事件展開もかなり大きく話は広がりますが、飽きずに読むことができます。

『鳥取雛送り殺人事件』は謎として雛の顔が出てくるのは面白いのですが、ラストは少々行き過ぎてしまって、リアリティに欠けてしまった感があります。

『博多殺人事件』は博多のデパート戦争を軸に起こる殺人事件ですが、光彦の兄の陽一郎氏の青春時代がちらりと顔を出します。私は結構この陽一郎氏が好きなので、登場シーンが多いと嬉しいです。この作品で面白いのは、犯人の影がとても薄いことです。もちろん、最後に犯人は捕まるのですが、それ以外の犯人らしき人達のキャラクターが強すぎて本当の犯人や犯行の動機が薄れているところが特徴でしょうか。

『遺骨』は脳死という問題に切り込んだ作品です。作中で語られる脳死に対する議論や意見は考えさせられるものがありました。もちろんフィクションですから大袈裟に脚色されている部分もると思います。ただ、いつ自分が当事者になるか分からない問題でもあります。きちんと考えたり話し合ったりしておくことは大切だと思いました。

『氷雪の殺人』。兄・陽一郎を介して弟・光彦に殺人事件の真相解明の依頼が舞い込みます。警察が既に自殺として処理した事件を、刑事局長を動かしてまで解決したい人物とは?その人物と殺された人との関係は?謎はどんどん大きく発展していきます。陽一郎氏の出番が多くてとても楽しかったです(笑)官僚としての立場と正義を守るべき立場、兄としての立場、個人的な気持ち、いろいろなもに板挟みになりながら苦悩するお兄さんが描かれています。

そして、今は浅見シリーズを離れ、『百年の誤読』を読み始めています。友人が「決して電車の中では読めない」と言って貸してくれました。読み始めたところですが、面白すぎです。名作と評されている文学を片っ端から切っていきます。こういう書評には批判もあるとは思いますが、「昔から名作と言われている」という肩書きを外して純粋に作品を評価するという意味では面白い試みだと思います。

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